辞任。

2020/9/(水)

昨日は疲れてしまい21:00頃就寝。

で、アップしませんでした。

さて、安倍総理の辞任。

理由は持病のUCが再燃(再発の事を言う)した為。

という事。

此の病気の事を詳しく知らない人が多いのは致し方ないが、「肝心な時に病気になる癖がある、自己管理能力のない人」と言った旨の事を某野党の女性議員が公言して批判が殺到し、結果として撤回したと言う事が数日前に新聞とネットで流れた。

此の病気は現在の医療技術では完治出来ない、要するに不治の病とされている。

発病に至る原因は「自己免疫が大腸の腸壁を攻撃する事により発症する」という事が判ってきており、治療の主流は免疫抑制剤と炎症及び潰瘍を抑える作用がある内服薬によるもので、最悪の場合は大腸全摘出を行う事になる。

当然の事ながら肛門も摘出しなければならず、人工肛門を作ってパウチと呼ばれる便嚢を腹部に装着しての生活となり、QOLが著しく低下する事になる(便意は自分の意思ではコントロール出来ず、嚢内に垂れ流し状態になるので一般的なトイレは使用出来ないのでストーマー対応のトイレを使って溜まった便を洗浄しなければならない)。

総理の場合は「アサコール」と言う、服用すると錠剤が大腸に達した時点でコーティングが溶解して中身が(ペンタサ)作用して炎症と潰瘍を修復するという錠剤を服用して寛解期を維持してこられた。

参考までにペンタサと言う錠剤はコーティングがされていない為、大腸に届く前に効力が減衰してしまい薬効が薄れてしまうという問題があるのだが、此れ自体は欠点のある薬ではなく、初期症状の人には有効の様子(ペンタサをチューニングしたのがアサコール)。

UCには患者により様々な症状が有るので1回目の入院でその人に合う治療薬を探して寛解期に導く事になる。

通院をするとまず最初に採血をしてCRP(炎症反応)の値を調べてから問診をし、投薬となるのだが、年に一度の大腸内視鏡検査をして大腸内部を目視検査をし、必要に応じ潰瘍部位のサンプリングを行い癌化の有無を確認するというのが一般的な治療で、公費を使っての治療でもある事から内視鏡検査はマストである。

私自身の事を言えば最悪の場合を選ばずに、レミケードと言う生物化学製剤を点滴で体内に入れて寛解期を維持している。

治療内容は「レミオケード+アサコール錠+ロイケリン(免疫調整剤)+ラックビー」によるもので私には此の治療法が合っている。

点滴のスパンは8W毎なの庶民には問題にはならないと思われるが、総理がこの治療法を選ぶと国会の運営に支障をきたすのが目に見えているので辞任を選んだのは賢明だったのでは!?